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3月号のテーマ: わたしたちのために、イエスが死を迎える

 今月の祈りはイエスの死に焦点をあてます。誰でも、自分の最愛の家族や友人の死を看取ることを望んでいます。その時の思い出、死を迎える人との最後の出会いは一生忘れられない記念となり、場合によって自分にとって新たな勇気、生きがいを与えてくれる出来事になります。同様に、最後の息を引き取られるまでイエスを囲んでいた人々にとって、イエスの死の瞬間はどういう意味を与えるのか、それに触れながら、イエスの死は自分にとってどのような意味を持っているか、その意味を分かるため、恵みを願います。

福音記者たちは様々な観点からイエスの死の出来事を書き記しています。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネはそれぞれの思い出やイエスの死によって受け、自分たちの心に深く残っているメッセージを丁寧にわたしたちに伝えてくれます。福音記者たちの思い出を参考にしながら、カルバリー丘で十字架につけられるイエスの姿を想像していきます。十字架の周りに集まっていた人々がイエスについて何を話し合っているのか、イエスの死を人々がどのように受け止めているのか、またイエスが十字架からどのような思い出を「わたしに」残してくださるか、そういったイメージを通して、イエスの死の神秘にゆっくり触れてみましょう。イエスの死を心に留め、これからもイエスの死を無駄にしないように、その恵みを願います。

【聖書の参照】他の犯罪人と共に(ルカ23:39-43)愛する弟子と母(ヨハネ19:25-27)イエスの死(マルコ15:33-39)イエスの葬り(ルカ23:50-56)イザヤ52:13-53:12、フィリピ2:6-11。
                                      

バンバン神父


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