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聖書リレー朗読会

この催しは、昨年の聖書展の1周年記念行事として計画された。聖書展の成果の大きな一つは、多くのプロテスタントの方々と親しくなれたことであり、このことは大切にしなければと考えてきた。ところがプロテスタント側からの提案に対して、行き違いがあり、カトリック教会としては対応しないことになってしまった。昨年の聖書展の世話役が信徒に呼びかけ、自主参加を募ることになった。当初、カトリックの分担は12日丸一日ということだったが、早朝の5時間、真昼の2時間をプロテスタントの方が読むことになり、17時間が割り当てられた。延べ68人の朗読者が必要になる。心配したが、合計64名が参加され、4人が2度登場することで17時間を埋めた。

10日(月)午前10時から聖ミカエル教会礼拝堂で開会式があり、正午近く、50人ほどの開会式参加者全員が朗読場所である地下の教会ホールに移り、全員で創世記第1章を読み朗読会はスタートした。約450名が昼夜を分かたず読み継ぎ、14日(金)14時45分頃ヨハネ黙示録21章まで読み終わった。そのあと礼拝堂で行われた閉会式の中で、参加者全員が22章を朗読して、朗読会は閉じられた。

幾人かの参加者が「貴重な体験をした」と感想をもらされた。「貴重」な内容は人それぞれだろう。緊張感の中での聖書朗読に「貴重」さをみた人もいれば、たまたま当たった聖書の個所に感激した人もいる。読んだ個所に今まで見えなかったメッセージをみたという人もあった。多くの人が協力して「聖書」を読んでいるという一体感も「貴重」だったと思う。開会式で、「聖書を読むのではなくて、神の声を聞くチャンスである」という挨拶もあった。

「聖書」に親しむことが勧められるようになって久しいが、「新約聖書」はともかく、「旧約聖書」に接する機会は多くない。これをチャンスに改めて聖書に親しむ人も出るだろう。もし、こうした試みが「聖書」に親しむチャンスを生むとすれば、規模を縮め、私たちの教会の中で聖書のある部分を多くの人が集まって読んでみるといった試みがあってもいいように思う。

いずれにしても新しい経験に、自主的に、チャレンジしてみようという方が多くいらっしゃったことに厚い感謝と、心からの敬意を表したいと思う。 なお、六甲教会からの参加者は、桜井神父様を含めて27名(他にカトリックの時間の枠外で、六甲学院から先生と生徒が1名参加された)であった。

桐原

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