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「第17回ワールド・ユース・デー2002,トロント大会」に参加して

7月21日から12日間、私はパパ様の呼びかけのもと、日本から108名の仲間とともにカナダのトロントへ巡礼の旅に行って来ました。

仕事が忙しく、なかなか自分の信仰を振り返り、また求めていく機会がなかったところにこのお話をいただき、内容も分からないのにただ「巡礼」という言葉だけを聞き、参加を決意しました。

「あなたがたは地の塩、世の光である」という今回の大会のテーマに沿って私たちは毎日、司教様からのカテケーシスをうけ、各教区ごとの手作りのミサにあずかりました。私たちはこの社会の中で「地の塩、世の光」としてどのように生きていけばよいのか、ということについて皆真剣に考え、神様に祈り、求めていました。
また、ダウンズビュー・パークという所にこの大会の参加者、世界170カ国約40万人の18歳から35歳までの若者が集まり、開会式のミサや他さまざまなイベントに参加して交流をはかりました。同じ信仰を持ち、同年代である私たちは肌の色や言葉の違いを越えて、祈りや歌、踊りを通して皆が一つになれた瞬間、「神様はこのことを望まれているのだ。」と、強く感じました。「世界の平和」の大切さについて私は身をもって神様から教えられたような気がしました。

毎日朝から晩まで歩いて忙しい日々をおくっていましたが、そんな中でも黙想と赦しの秘跡で静かに祈る時間がありました。私はこれまでにないほど素直な心で神様に向き合うことができ自分自身、心の変化を感じました。

翌日私たちは一泊分の荷物と食料と寝袋を持って約10キロの道のりを、閉会式の行われる会場目指して巡礼しました。前日の松浦悟郎司教様のカテケーシスで「明日の巡礼では世界で様々な苦しみを持っている人々、または身近な人たちの苦しみを思って歩いてみて下さい。巡礼しているときの苦しみをその人達の苦しみだと思って歩いてみて下さい。」と話されました。皆、炎天下の道のりを文句や弱音を吐かずに神にささげている様でした。

その会場で行われた夕の祈りは、皆ろうそくを灯しパパ様とともに静かに、荘厳に祈りを捧げました。パパ様は米同時多発テロの話をされ、「世界が誤った方向に向かっている。キリストに従い、新しい世代の私たちが世界をつくり変えてほしい。」と話されました。

寝袋で野宿した私たちは翌朝、豪雨と強風の中パパ様による閉会のミサに参加しました。パパ様の言葉は力強く、パパ様からのメッセージは私たちに勇気と希望を与えてくださいました。そしてそれらはパパ様を通して神様からの言葉だと私たちは理解出来たのです。

この大会が終わったとき、私はこの上もなく喜びと感謝に満ち溢れていました。多くの人と出会えた事、そして信仰について、神様について、イエス様について語り合えた事。キリストにそして神に結ばれている喜びを強く感じることができたのです。

今回この大会に軽い気持ちで何も分からず参加した人もいるでしょう。無理矢理申し込まれて嫌々来た人もいるでしょう。しかし一人一人この大会に参加して何かを感じとって、または体験して帰ってきたはずだと私は確信しています。だってワールドユースデーとは、ただの旅行ではなく、私たちひとりひとりに大きな「気づき」というお恵みを与えて下さる神様との出会いの場だったのですから。

ワールド・ユース・デーに参加するのに動機は何でもかまわないと思います。神に「招かれて」行くわけですから得るものは大きいと思います。

次回は2005年、ドイツのケルンで行われます。1人でも多くの若者が参加出来ることを心からお祈りしています。

(青年会 川崎)
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