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結婚セミナーを始めて

今年も2月にはいって結婚準備セミナーが始まります。
セミナーを始めるにあたって、カトリックの結婚観について考えてみました。
六甲教会での結婚準備セミナーは1年に3回開かれ、1回ごとに8日間にわたっています。現代の若者にとってこの8日のコースに出ることはなかなか大変なことだと思います。(スタッフも大変なのですが。…)でも、「何で、結婚式を控えたこの忙しい時に、そんなセミナーなんかに出ないといけないのか?」とか、「この教会で結婚式をしなくても必要なのか?」という声があります。最後のアンケートでも「教会で式をさせていただくのでやむを得ず参加しました。」と正直に答えられているものが多いのです。
  「何で信者は教会で式を挙げるのか?」昔は当然と考えていました。今はホテルでも簡単に西洋風結婚式を挙げることも出来ますし、海外で二人だけの結婚式も挙げることが出来ます。このご時世になって、この質問はもっともな質問になってきました。「そういう決まりなのだ」というのは正しくありません。そんな「教会で挙げなければならない決まり」はないのです。「信者の結婚は大阪教区事務所に届ける必要があるから」「何でや?」「そういう決まりや」これも答えになっていないように思います。まして、「8日間も!」と思われるのは無理のないところでしょう。
しかし、考えてみてください。神学生が司祭になるための叙階の秘跡を受けるために、何年準備されることでしょう。
  「司祭になるのと一般の夫婦になるのとは訳が違う。」そうでしょうか?
第2バチカン公会議での世界憲章では、第2部の第1章で特別に「婚姻と家庭の尊さ」について詳しくその意義に触れ、「夫婦によって結ばれる生命と愛の深い共同体は、創造主によって設立され、法則を与えられた。」と述べ、「その身分上の義務と尊厳のため,特別な秘跡によって強められ、いわば聖別される。」と解説されています。これがカトリックの結婚観です。司祭への道の召命と違った道として主が備えてくださった一つの召命の道です。結婚式は、その道(二人は一体となる道)を歩き始める人生にとって大事なときです。主に従って歩もうとする洗礼と同じように、大事なときと言えるかもしれません。
  現在は忙しい時代ですし、「二人の問題だから、ダメだったら別れればいい」と簡単に考えがちです。しかし、本当にそうでしょうか?長い人生にとって自分の召命の道を確認することは、自分の家を巌の上に建てるように必要なことではないでしょうか。神の祝福のもとに豊かな人生を歩んでいきたいものです。
 このことは、結婚を前にした二人だけではなく、その親である大人がもう一度見直す必要のあることだと思います。そして、自分達の結婚生活に神が期待されていることを信じたいものです。

結婚セミナースタッフ 藤原



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