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阪神淡路大震災から10年
阪神淡路大震災10年 新生の日祈念ミサに与って

1月16日(日)14:00から中央教会の白いレンガの壁に倒壊した街の写真が映し出され、被災教会の惨事を思い起こさせる時計、マリア像、祭具、被災者名簿が祭壇に飾られた中、当時の体験の語りで集いが始まりました。

日本での仕事に希望を持ち神戸滞在中に被災し、帰国したブラジルで今も後遺症に悩む日系青年。旧中山手救済本部へ東京から支援に来られ、「谷間におかれた人々」へのボランティア活動された方。両親を家屋の下敷きで亡くされ、残された家族の今も続く心の葛藤。

池長大司教様の司式、バチカン駐日教皇アンブロース・デ・パウロ大使列席もとに、震災10年追悼ミサが行われ、参加者全員が、6,300人を超える犠牲者に祈りを捧げました。
 池長大司教様は、「壮絶な震災体験のなかに、御言葉は信仰において活き、愛により力がみなぎり、聖体の秘蹟によりイエスに寄り添い共に生きており、教会はこの3つの事により活かされています。」と話されました。

パウロ大使は、「自然の力を尊敬してください。自然がもたらす恵みは、私たちの食卓に食物をあたえ生きる力を与えられる喜びがあります。その半面、絶望的な災害の悲劇をももたらします。そのような時、私達は他人のために何が出来るかを自分に問いかけ、考え、行動し、お互いの助け合いによって勇気づけられ、困難を乗り越えます。これらのことを教会の共同体で担いながら前進していきましょう。人間は自然災害を乗り越えられる強い力を持っています。」と伝えられました。

あの体験で知ったショック、パニックを思い起こし、国内外おこる惨事に対して、被災地に向けて出来る事を敏速に対応していかなければと、あらためて感じ、希望へ向かうメッセージと共にステンドグラスから差し込む優しい午後の日差しに見送られ、聖堂を後にしました。    

(貴島せい子)


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