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「パウロの道を行く」巡礼に参加して

. この度、5月9日より12日間の「パウロ道を行く」という巡礼に参加して参りました。コースは、関空からアムステルダムに飛び、そこからマルタ島へ、島で3泊した後シチリア島に渡って2泊、次にイタリア本土の南岸レジョ・カラブリアに渡りそこで1泊、続いてバスにて北上、ナポリに1泊、ローマへと向かい、ローマにて3泊の旅でした。

この巡礼は、「パウロの道を行く」と称して、使徒言行録に出てくるパウロの足跡をたどり、トルコ、ギリシア、と巡った後の完結編としてマルタからローマへと巡るという巡礼です。結果から書きますと、天気にも恵まれ、非常に密度の高い充実した毎日であったこと、又ガイドのK.Tさんは、信仰も深く、聖書にも詳しい名ガイドで、要所々々でそこに当たる聖書の箇所を朗読して説明して下さいます。

今日は、この記事で全体をまとめることはとても出来ませんので、その或る1日を簡単にまとめたいと思います。私たちは5月15日、聖霊降臨の日、イタリアのレジョ・カラブリア(パウロの時代、レギオン。使28章13節)の大聖堂にて日曜日のミサにあずかりました。最初の予定では、ミサに巡礼団として私も皆と一緒にあずかるという予定でしたが、教会のドン・ジヤニ主任神父様の所へ挨拶に行ったところ、一緒に共同ミサを捧げましょうという話になり、私も祭壇に登って共にミサを捧げることとなりました。大きなゴシックの教会で、大きさは玉造教会よりも広い聖堂でした。その聖堂に地元の信者が一杯、私共巡礼団はその1番前の所に席を与えられ、ミサの始まりにイタリア語で私たちパウロの巡礼団のことが説明され、大きな拍手がおこりました。

ミサはイタリア語で捧げられ、私はドン・ジヤニ神父様と大勢の待者に囲まれて祭壇の上に立ちました。日本でいう歌ミサで荘厳に始まり、聖書の第二朗読はA.Yさんも日本語で朗読されました。共同祈願の時に、私にも祈りなさいと言われたので、日本語で巡礼の感謝とイタリアの信者の皆様のため、短い祈りをとなえました。ホスチアの奉納の時は阿部さんのご主人、純一さんが奉げて進まれました。驚いたことにミサの中で「世界に広がるあなたの教会を思い起こし、わたしたちの教父ベネディクト16世・・・」と称える箇所に入る時、神父様は私に祈りなさいと勧められました。私はぶっつけ本番にイタリア語の祈りをローマ字式に読んで汗を流しました。後で巡礼団の人から神父様はイタリア語が出来るのですかと質問され、又汗をかきました。聖体拝領は六甲と同じように、司祭と聖体奉仕者の人幾人とで聖体をさずけました。私は「キリストの体」という祈りを、「コルプス・クリスティ」と昔おぼえたラテン語で祈り、信者に聖体をさずけました。

このようにして、ミサは無事に終わりました。信者さんの席からは大きな拍手がおこり、私たちに対する歓迎の気持ちが大きく伝わってきました。私たちは地元の信者の皆さんの信仰に、言葉では表されない何か大きなものを感じさせられ、ミサが終わってバスに乗った時、自然に「よかったー。」という気持ちが一杯に、皆の心の中に起ってきたことを誰もが感じたことと思います。

 本当に感謝の一時でした。しかしこれは巡礼の間の一こまにすぎません。実際、毎日毎日が恵み多い巡礼であったことを神に感謝の気持ちで一杯です。私たちは感謝の祈りの中に、次の目的地ポンペイへと向かいました。    

安芸瑛一神父

 

 
   祭壇上の安芸神父様                満席の聖堂内

 



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