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スペインを旅して

  5月18日から29日にかけて、35名の方々と北スペインを巡礼する機会に恵まれました。 関空からアムステルダムへ、そこからバルセローナに飛んで、あとはバスで旅行した。

 最初は聖イグナチオが回心した後しばし祈ったと言われているマンレサにてミサ、 その後彼が霊操を記したと言われるモンセラットを巡り、続いてバルセローナに戻って、ガウディで有名なサグラダファミリアと呼ばれる未だ完成されていない巨大な聖堂を見物、 その天才的な建物に圧倒させられました。

 次の日、日本に最初にキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルの生地ハビエル城に向かい、その城の中にある聖堂にてミサを捧げました。次にエルサレム、ローマと並ぶ世界三大聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道をブルゴス、レオンと進んで、聖ヤコブの聖地サンチャゴへと参りました。途中レオンに近い、9世紀に創建された男子ベネディクト会のサンタ・ドミンゴ・シロス修道院にて会員の皆さんと共に共同ミサを捧げることが出来たことは、巡礼団の皆さんも感激されたことと思います。

 次の日、昔サンチャゴ巡礼の難所といわれたセブレイロ峠にある小聖堂でミサ。峠からの展望は緑いっぱいで実に美しいすばらしい景色でした。

 サンチャゴに到着後、昔「修道院」、また巡礼者宿舎としても使用されていた、「施療院」とも呼ばれる建物の内部を、今日高級ホテルに改造したパラドールと呼ばれる宿舎に泊まりました。翌日12時より大聖堂にて共同ミサが行われ、聖堂は信者でいっぱい。私は他の神父と共に祭壇に立ちました。ミサの前、スペイン人の司式神父より「世界に広がるあなたの教会を思い起こし、私たちの教父〜」を英語で称えて下さいと頼まれました。私は祭壇上で渡された小さな紙に小さな字で書かれている文字を大きな声で称えました。ミサが終わった後、日本の巡礼団のひとりから、ミサの中で祈ったあの祈りは何語で唱えたのですかと尋ねられて、汗が流れました。

 サンチャゴに2泊した後、ポルトガルに入って一路南下。ファチマを訪問、聖母マリアが出現したと言われる場所に建つ聖堂にてミサを捧げました。リスボンのホテルの窓からはエドワルドZ公園の美しい緑が一望でき、またジャカランダと呼ばれる紫色の花が咲いた並木が美しく眺められました。

 ポルトガルでは、ヨーロッパの最西端ロカ岬にて大西洋を一望し、また聖ザビエルが東洋に向かって船出したベレンの港を巡るなど、市内観光して2泊後の朝早く再び飛行機にて29日の朝、無事に帰国しました。

 丁度この文章を書き終わった時、広報部の方から電話があり「敬老の日の巻頭言として何か書いてほしい」と言われました。それで最後の締めとして、『私は9月8日に74歳となり、また敬老の日にあたり、この年になってもカトリックの聖地を巡ることが出来ましたことを、巡礼に参加された皆様と共に神に感謝したいと思います。』と 書き加えて、広報部の方の希望にお応えさせていただくことにしたいと思います。

                                       安芸瑛一神父

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