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イスラエル巡礼
   

 4月11日より21日にかけてイスラエル巡礼に出掛ける機会に恵まれました。今回の巡礼は「祈りと黙想の旅」というタイトルで企画されました。この旅は色々のハプニングがありましたが、その都度無事に解決へと恵まれ、本当に神様の導きとお恵みを痛切に感じた旅でした。

 先ずガイドの河谷さんが1月末、説明会に神戸まで来て下さいました。河谷さんの「イスラエルはイエスの生まれた所、生活した所。山も湖も空気も風も、イエスが触れたものと言えます。ですから何回行っても私には親しみを感じます」の説明に、希望者が増え、当初予定の20数名が42名と倍近くになりました。その結果、河谷さんは予約変更でどれほど苦労されたことか、まずそれを感謝しなければならないと思います。

 日本からイスラエルに行く道は、普通ヨーロッパ経由で行きますが、今回は南廻りでカタールのドーハに飛び、ヨルダンのアンマン経由でバスで国境を越えてイスラエルに入るというコースが決まりました。問題はその国境を通るのが難しいと言うことでした。「万一通過の許可が下りなかったら、夜中でも再びアンマンに戻らなければなりません」検問所についた時、厳しい顔をしていたらテロと疑われるかもしれないからにこっと笑顔を示して下さい、とも言われました。私はこれらの冗談とも真実とも聞こえる話にただ祈るばかりでした。午後9時ごろに検問所に到着して、河谷さんは係の人とヘブライ語で話し合った後、荷物は全部降ろされ、幸いパスポート提出の検査だけでOKということになりました。それでも全ての手続きが終わったのは10時ごろだったと思います。私たちはほっとして、ただ感謝の祈りをするのみでした。しかも次に待機していた観光バスは通過できませんでした。このようにして、夜遅くイスラエルのガリラヤ湖畔にあるホテルに無事到着することができました。これは旅行の最初の一歩という話です。

 私たちは今回の巡礼で色々のハプニングを体験しました。例えばガリラヤ湖に船を浮かべ、船上でミサを奉げる予定でしたが、私のミスでブドウ酒を忘れ不可能となり、仕方なく港に帰り、ホテルのロビーで味気なくミサをたてました。また、ローマに抵抗するユダヤ軍の城砦であったマツサダの遺跡では、石だらけの遺跡を歩くのは大変だからここで休んでいると言われた80歳の方が、すぐに見つかりましたが一時行方不明となり大騒ぎとなったこともありました。
 しかし全体としては何事も無事に解決され、結果的には大きな事故もなく巡礼を、それも本当に実り豊かな巡礼ができましたことを神様に感謝しながら、思い出の一端をまとめた次第です。
                                             安芸瑛一神父

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