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 司祭叙階にあたって
                                   

 片柳 弘史 神父

 皆様、このたびはわたくしの司祭叙階および初ミサにあたって、たくさんのお祈りと励ましをありがとうございました。お陰様で、9月20日東京の聖イグナチオ教会において無事に司祭叙階の恵みをいただくことができ、またその翌日には六甲教会で初ミサを立てる恵みをいただくことができました。

 叙階式から数日が経過しましたが、まだ司祭になったという実感が湧いてこないというのが正直な感想です。「片柳神父」と呼ばれると、何か別の人が呼ばれているように感じます。これまでに10年以上神学生、あるいは助祭の時期が続いていましたから、意識を切り替えるのにまだしばらく時間がかかるかもしれません。

 初ミサの祝賀会でもお話ししましたが、新司祭として一番やりたいことは、御ミサや「ゆるしの秘跡」、「病者の塗油」などの秘跡を通して、皆さんとイエス・キリストとの出会いをお助けすることです

 今から10数年前、カルカッタで司祭職を目指すかどうか迷っていた時期に、ある新司祭の初ミサに出席したことがありました。その御ミサの中で新司祭が御聖体を会衆の前で高々と掲げ、イエス・キリストの臨在を宣言した時、わたしは「ああ、これが司祭職なんだな」と感じ、わたし自身もこのようにはっきりとした目に見える形でイエス・キリストの臨在、そしてそこに込められた神の愛を人々に伝えていくことができたらいいなと思いました。そのときの思いは、今でもわたしの心の中に熱く生き続けています。

 この世界には、貧しい国でも豊かな国でも同じように「自分にはこの社会の中で生きていく価値がない、わたしは誰からも愛されていない」と感じて絶望している人がたくさんいます。そのような人たちに聖体祭儀を通して「いやそんなことはありません。ここにこうしてイエス・キリストがおられ、皆さんを心の底から愛しています」と語りかけたい、それが新司祭としてのわたしの切なる望みです。

 皆様方にはこれからさまざまなことでお世話になり、また御迷惑もおかけするかと思いますが、1日も早く一人前の司祭になれるよう努めたいと思いますので、どうぞ温かくお見守りくださいますようお願いいたします。

※ 叙階式、初ミサの写真はわたしのブログで公開しておりますので、どうぞご覧ください。
《ブログのURL 》 http://d.hatena.ne.jp/hiroshisj/



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