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 子どものように待つ
                                   

コリンズ神父  

 今年も待降節を迎えました。

待降節の過ごし方は、四旬節とはおのずと違います。四旬節は、私たちの希望である、キリストの復活に預かるために、前向きに過ごす6週間の心の準備期間です。
しかし、待降節は過去の事実に基づいているイエスの誕生日を思い出しながら、復活のキリストの来臨を待つ時期です。多くの犠牲を払うものではありませんが、歴史的な出来事(イエスのお生まれになったこと)を乗り越えて、歴史の目的(復活のキリストの現れ)を待ち望んでいるキリスト教の信者は、この緊張した状態に置かれています。

2000年前の出来事であるイエスの誕生は、私たちの大切な、ひとりの子どもの誕生というだけではなく、私たちのために人間として救い主キリストがお生まれになったのです。そしてそのキリストと出会うのが、クリスマスです。復活のキリストは現在のものです。今もなお生きて、日々私たちに働きかけて下さっています。復活のキリストは必ずいらっしゃるという確信を持って、喜んでその確実の来臨を期待しています。毎日繰り返されるキリストとの出会いを意識し、喜びましょう。
待降節は、単なる過去の出来事を思い出す時期ではなく、むしろ現在の私たち一人ひとりの信仰を生かす時期ではないでしょうか。

今年のクリスマス、あなたは、今年のクリスマスに生まれ出ずる、今日を生きているキリストと出会うでしょう。そう期待する気持ちを持って下さい。受け身で待ち続けるのではなく、希望を持ってクリスマスまで過ごしましょう。子どものように待ちましょう。クリスマスにキリストに出会う喜びに期待して・・・・。

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