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                  感 謝 の う ち に
                                
主任司祭 松村信也sj                            
  桜舞い散る4月、六甲の門をくぐり「ご無沙汰していました。13年ぶりに戻ってきました。」と本来ならご挨拶し、着任しなければならなかったはずなのに、自己健康管理欠如の結果、大遅延の失態をとり大変皆様にご迷惑お掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。特に、片柳神父には遅延中、主任代理まで務めて戴くと同時に、信徒の皆様におきましては主任代理を支え、つつがなく種々の奉仕職を果たして下さったこと、心よりお礼申し上げます。また、東京のイグナチオ教会に移られた桜井神父にも暖かいご配慮を賜り恐縮しております。さらに、病気回復のために沢山の方々からお祈りを頂戴しましたこと、この紙面をお借りし重ねてお礼申し上げます。"ありがとうございました。"

 さて季節の移り変わりは早いもの、春爛漫からあっという間に7月に入り、今年も六ヶ月を無事に過ごすことが出来ました。しっとり潤いをもつ六甲の山々は、木々の緑を一層華やかにし倍増された豊潤なイオンが、陽光と共に神戸の街へと注いでいるようです。
その初夏の日差しの中、教会への坂道を額に汗して来られる皆様のお姿に"神との出会いの喜び"を感じないではいられません。何も知らない道行く人には不思議な光景、しかし、その不思議に映る光景が、かすかな福音宣教の初穂になっているのです。

 信仰の薄い私は、皆様のそのお姿を拝見させて戴くとき、どうすればマリア様のように"信仰の模範"と言われるようになれるのだろうと自問させられます。"イエス様についてよく知ること"、そして"神様の愛についてよく祈ること"でしょう。いずれも間違いではないでしょうが、具体的にどのようにすれば良いのかまだよく掴めていません。すでに還暦を過ぎた団塊の世代ですが、いまだこの様な信仰しか持っていないことを恥ずかしげもなく、文字にしてしまう愚かさを恥ずべきかも知れません。

 あれから13年、神様の望み通りに成熟している六甲共同体で、皆様のお力を借りながら、これから一歩一歩着実に神の愛に向かって、共に祈りと交わりを深めたいと願っています。またパウロ年の閉幕に当たり、絶対に信頼できる神の存在を決して見失うことのなかったパウロのように、日々回心し "新しい人"に生まれ変わることが出来るよう互いに努めましょう。

 不確かな時代、ややもするとつい誘惑に先導され不信仰に陥ったり、思い通りにならない状況から自暴自棄になったり、現世御利益主義に傾いたりします。確かに、現代においてパウロのような回心は無いでしょう。しかし、パウロや殉教者たちと同じ道へと招いてくれた神への信頼を忘れず、"神の愛を証する共同体"をさらに確証できるよう協働していきましょう。
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