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                  変わりつつある教会
                                ダニエル・コリンズ神父                          

 主任司祭が就任して、3ヶ月。少しずつ教会が変わりつつあることを感じています。教会が変わっていくことに不安を覚え、心配している方もいらっしゃるでしょうが、私はいい機会だと思います。自分自身が見つける教会、「初心に還り、キリストの体である教会が、ここ六甲においてどのようにあることが、キリストの望みであるか」を見つめ直すチャンスだと思います。
 普段から接していて感じるのですが、六甲教会は実に前向きです。「昔はよかった」ではなく、「これからどうすべきか」ということを現実から出発して考える人が少なくない。だからこそ、自分たちの教会を見つけられるはずです。

 教会は社会の一部です。そして社会が日々変化していることを思えば、教会も変わっていかざるを得ません。社会のニーズに応える教会でなければなりません。
 第二バチカン公会議での変化を思い出して下さい。その頃に私は叙階され、母が来日をしたのでとても印象に残っているのですが、それまでは全世界で司祭は会衆に背中を向けて、ラテン語でミサを行っていました。それが公会議後は、対面で、それぞれの国の言葉でミサが行われるようになりました。当然、日本でのミサは日本語で行われるのです。ラテン語のミサなら分かるでしょうが、日本語で行われるミサに母は戸惑ったと思いますよ。それでも、その変化は必要であったからこそ教会は変わっていったはずです。
 変化は、信徒からの要求、反応によっても起こるものです。日々起こる問題に対して、目の前の課題に対して、私たちはどう対処するのか。責任をどう果たすのか。考え、選択した、そのやり方がいいのかどうか。行動し、反省し、再びどう行動していくか、考えなければならないことですね。

 しかし、一番大切なのは教会の「変わらないところ」です。教会で何が変わらず、変えてはいけないのか。六甲教会として、本当に大切なところは何か。「変わらないところ」を見つけ、深め、評価をしなければなりません。きっと司祭が今以上に増えることはないでしょう。しかし、信徒は変わらない。その信徒自らが神のみ旨に気づき、信徒自身がどのように神の望まれる教会を作るのか。教会が変わりつつある今、見つめ直し、共に歩んでいきましょう。


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