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                  「ひとつになろうキリストのうちに」
                                 主任司祭 松村                          

  あの灼熱の夏が嘘のような朝夕の冷え込み、油断して体調を崩されないよう注意してください。
そして今、世界中を震撼させている新型インフルエンザ、皆様におきましては予防対策出来ていますか。少し過剰とも思える報道ですが、この新型インフルエンザに対する予防対策のメッセージではないかと思います。決して侮らないで、各自十分な予防策をお願いします。

 さて早いもので着任後4ヶ月が過ぎようとしています。その間、皆様の種々の活動ならびに明日の教会に向けての勉強会を拝見しながら学ばせて戴いています。他の司祭も発言しているように、それらは確かに積極的なものであります。しかし、少し気になることがあります。それほど積極的かつ素晴らしい活動でありながら、小教区共同体の歯車と少し噛み合っていないと言うことです。

 その原因として考えられるのは、先ず「組織が大きいから」、第二に「忙しいから」、そして「興味が異なるから」と言った理由が挙げられるでしょう。確かに、現代社会において私たちは忙しい毎日を強いられています。それを避けることは出来ないのです。また組織、つまり共同体のスケールが大きくなればなるほど、皆と分かち合うことは困難を要します。十人十色と言われるように、人の興味も様々で「一つになって分かち合うことが無理なんですよ!」と言われるでしょう。しかし、「一つになろう」と提唱されるのは、私たち共同体の礎であるイエス・キリストであり、その『キリストによって、キリストと共に、キリストのうちに』私たちは一つになるよう召されており、キリストの共同体を構築していく使命を受けているのです。

 その為には、仲良しグループの個の集団ではなく、その個を越えた"キリストに結ばれた一つに集められた共同体"であるべきなのです。キリスト不在の共同体、必要なときキリストを招く共同体と言う教会共同体ではなく、しっかりとキリストに根ざし、キリストから生きる力と方向性を発見する共同体こそ、私たちの共同体でなければならないでしょう。

 祈りから始まる積極的活動、奉仕、自己研鑽すべてはキリストに結ばれ、キリストと共に、キリストのうちに育まれ、すべてのことを皆で共感共有しながら、キリストの愛のうちに "交わり"を深め歩む姿こそ、キリストを"証する共同体"ではないでしょうか。

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