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ボランティアの秋

                                            主任司祭 松村 信也 

 秋と言えば、食欲の、読書の、スポーツの秋と定番形容詞の付いた「豊穣の秋」を物語ってきましたが、今秋は"ボランティアの秋"を追加し、更に豊かな秋を実践しませんか。
 東日本の大震災による被災地へのボランティア、台風12号の被災地のボランティア、あるいはご高齢者への介助ボランティア、市区町村で必要とされるボランティア活動にあなたも積極的に参加してみませんか。
 今夏、六甲教会高校生会は"東日本大震災の被災地"へボランティアに行き、その活動報告が九月のミサ後に行われました。その時の彼らの報告から"人のつながり"の大切さ、さらに人は皆"All for One"であり、"One for All"でありたいとボランティア活動で得た実りを分かち合ってくれました。
 ボランティアとは、"自発的に志願する"と言う意味ですが、その自発的な行いを通して「人としての存在のあり方、いかに生きるか」ということを、教えられるのではないでしょうか。自発的な活動、損得を考えない積極的な奉仕が、参画する一人ひとりの目に観ることの出来ない、耳にすることの出来ない、口にして味わうことの出来ない貴重な体験と知恵を向こう側から授けられるように思います。
 ボランティア、それは人からの賞賛を目的として自分の計画通りに運んだり、自己アピールの資料集めを目的に奉仕・活動したりすることではありません。むしろ、無になって、真っ白になって、かつ喜びながら人と交わり、人と会話し、人と協力し合って奉仕・活動することから始めるのです。自己満足のためのボランティアは、人の為にも自分の為にも無駄な時間と労力を失うことになるでしょう。
 ボランティアを始めるにあたって不安を抱くかもしれません。でも先ず、その機会を与えられたことに感謝しながら、自分の目の前にある奉仕・活動を実践してみてください。そこから少しずつ人間にとって何が一番大切なものであるかに"気づかされる"でしょう。
 この秋、あなたもあなたに出来るボランティアを実践してみませんか。きっと心の視野が広がり、これまで気づかなかったあなたの人生に"新たな灯り"が灯されるのではないでしょうか。
 「暗いと不平をいうよりも、すすんで灯りを灯しましょう。」


 

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