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あけましておめでとうございます! 


主任司祭  松村信也

 今年は、東日本大震災で被災された方から頂戴した希望の言葉「過去は変えられないけど、未来は変えられます。先の見えない未来だけど、一歩、一歩、力強く歩んで生きよう」。この言葉を旗印として、互いに声掛け合って私たちの共同体作りに協働しませんか。

 昨年は、新しい地区会作りに大勢の皆様の惜しみないご指摘とご協力を頂戴したこと、また、当初計画よりも少し早い信徒名簿の整理と分類を可能にすることが出来ましたこと、ここに改めて御礼申し上げます。新年からは、この整理された信徒台帳をもとに、信徒の皆様へのきめ細やかなご奉仕と新たな取り組みをしていきます。

 さて現在、日本経済だけでなく世界経済までも混沌としている時代において、正直、希望を持つのが難しい社会構造になっています。もう十数年も続くバブル崩壊後の景気の低迷。それによって多くの人々は、他人のことまで考える余裕が無くなり、自分中心に物事を考え奔走しています。その結果、勝ち組と負け組みが現実となり、荒んだ社会環境を生み出しているのです。

 「こんな世の中だから自分のことだけでなく、こんな世だからこそ与えられたこの環境の中で、今を精一杯生きる」。そして、「どんな世であれ自分一人では生きられないから、互いに協力しあって、何か少しでも人の役に立つことを考える」ことが大切ではないでしょうか。これからの社会、一人ひとりが生かされるためには、別に偉い人になる必要はないでしょう。むしろ社会の何処にあっても、その場その場になくてはならない人になること。与えられた仕事や奉仕をとおして、世のため人のために貢献することこそ、今の社会を変えていく大きな原動力になるのではないでしょうか。

 1549年フランシスコ・サビエルが日本に上陸し、キリスト教を伝えました。そして、二年余の滞在で数百人もの人に洗礼を授けることが出来ました。この事実を知るとき、サビエル一行が、当時の日本の人々に与えた彼らの"生き様"こそ、当時の人々にとって受洗への大きな動機となったのではないでしょうか。

 主に生かされた共同体作り、確かな"つながり"、その絆の糸の見える共同体作りは、新しい組織にしたから、盛り沢山のイベントをしたから、出来るものではないでしょう。むしろ地道な一人ひとりの協働こそ、岩の上に建つ共同体が出来るのではないでしょうか。
先の見えない未来だけど、一人ひとりに与えられた仕事、奉仕をとおして、あなたなりに"ありのままで"主に喜ばれる共同体作りに協働しましょう。

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