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沈  黙

ダニエル コリンズ神父

 皆さんはこの暑い夏をどのように過ごされていますか? お元気でしょうか?

  夏になると多くの修道会が黙想会を行います。この夏、私もシスター方の黙想会の指導に、神戸より涼しいところへ行ってきました。

 雑音ばかりの生活の中で沈黙の時間を持つということは大切なことだと思います。日々の忙しさに追われて、考える場所も考える時間もないでしょう。沈黙の時間を日常生活の中に作り出さなければなりません。

 暮らしの中で30分間の沈黙を守るのは不可能なこととなっているでしょう。聖書を読むと、イエス様は弟子たちから離れ、一人だけの時間をもたれています。時には一晩中、誰も居ないところで時間を過ごされています。神様に出会うための時間、たった30分の時間ですら見つけることはとても難しいことになっています。それでも沈黙の時間は作り出さなければなりません。神様と二人きりの時間です。ただ神様と居る、とはなんとありがたいことでしょう。

 この夏、私は毎日15分沈黙することを目標としました。短い時間ですが、今まで語ってきたように、それはとても難しく、なかなか上手くはいきません。むしろ失敗ばかりといえるでしょう。しかし、神様と出会うため、私は沈黙を求めていきます。

 忙しい、は沈黙できない理由にはなりません。「宝物のあるところに心がある」と言われます。それでは私の心はどこにあるのでしょう? ゆっくりと神様に会い、ゆっくりと神様に話しかけ、ゆっくりと神様からの返事を待つ ― そんな宝物のような時間なら積極的に作れるはずです。大切である、という確信があればできるはずです。

 まだまだ暑いながらも季節は秋に向かいます。夜も少しずつ長くなっていきます。神様との大切な時間を過ごしてください。

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